センバツ高校野球、4強までタイブレーク制へ・・・「選手の体調面を考えて」って本当ですか?
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来春のセンバツ高校野球から、試合の早期決着を促す、「タイブレーク方式」が導入されることになったそうです。
「タイブレーク方式」とは、同点で延長13回から決着するまでの間、無死1、2塁からプレーを始めるというものだそうです(ニッカンスポーツドットコムより一部抜粋)。
これは「選手の体調面を考えて」(竹中雅彦・日本高野連事務局長)とのことです。
しかし、タイブレークを導入したことで、選手の体調を保つ抜本的解決につながるでしょうか?
プロ野球のスカウト達は、プロで即戦力で活躍しそうな選手、特に投手を見つけると、「地方予選の準決勝あたりで負けてほしい」と言っているらしいです。「投手の肩は消耗品」とは野球の世界でよく言われていることです。
それだけ夏の一番暑い時期、何連投もする(させる?)高校野球は異常な大会ということになります。
私はスマホに「NHKニュース・防災アプリ」をインストールしています。このアプリは、気温が上昇すると予想されるときにプッシュ通知で「積極的に休憩をとりましょう」などと注意を喚起するメッセージが送られてきます。しかし、高校野球には(他の部活動もそうかもしれませんが)そんな親切なメッセージは通用しません。私の住む福島県では今年の決勝戦の日に(私の記憶に違いがなければ)「運動は中止しましょう」というメッセージが届きました。しかし高校野球はやめないのです、やめられないのです。炎天下で汗を滝のように流しながら、熱中症ギリギリまで戦う姿を見せる「芸能」の面もあるからです。興行はお客様のためにありますから。
高校野球はやめるか、
ドームでやれば?
そんなに高校生の体調を考えるなら、高校野球はドーム球場でやればいいじゃないですか。甲子園でやることを選手自身が望んでいるから? 自己責任を未成年に押し付けるのでしょうか? 何のために児童福祉法があるのでしょう。誤解を恐れず言えば、高校野球は明らかに「児童虐待」なのです。
予選ですら虐待なのに、甲子園大会だけタイブレークとは片腹痛いです。これで何かやっている気になっている高野連の人のオツムはどうかしているのではないでしょうか?
選手(球児)は、練習外でも虐待を受けています。たとえば「体を大きくするため」との理由で、線の細い選手にはどんぶり飯を5杯も6杯も、みそ汁で流し込むと言ったような、まるでフォアグラを作るようなことをやっています。いや、やらされています。指導者は「体調面を考えて」いますか?
以上の点から、焼け石に水のタイブレークは意味なし、というほかありません。
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