「好き」を「仕事」には是か非か?・・・ある医師の言葉
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ある日ラジオを聴いていたときのことです。
リスナーからこんなメールが届いていました。
そのリスナー(男性・当時、大学生)は入院していて、あること(が、何だったかは忘れました。スミマセン)に熱中しており、主治医にも「将来、この道に進もうと思っているんです!」と行ったそうです。
普通なら若者の言うことですし、ましてや入院患者です。「おお、そうか。好きなことがあることはいいことだ。頑張れ!」のひと言ぐらいかけてあげてもいいものです。
しかし、その主治医は彼にこう言ったそうです。
「君ね、趣味を仕事にしちゃいけないよ」
彼はその言葉に衝撃を受け、好きな道ではなく違う道に進んで、現在はうまくいっているそうです。そしてそう言ってくれた主治医に、感謝しているそうです。
「『好き』を『仕事』に」
巷間、よく聞く言葉です。YouTubeのCMのキャッチフレーズにもなりました。
私自身も、好きでこの文章を書いています。他人にウケているかどうかは別にして。
ただ、いつもこの「趣味を仕事にしちゃいけない」という言葉は、頭のどこかに引っかかっています。
ラジオのメールは、主治医がなぜそう言ったか、理由までは書いてありませんでした。そこで、私なりに解釈してみました。
趣味はあくまで趣味。社会人としての生活があって、その脇にあるのが「趣味」ではないかと。それに趣味を仕事にすると、真剣味が足りなくなるのではないかと。好きなことに耽溺(たんでき)してしまって、仕事がおろそかになるのではないか、と。
ネット関係で生計を立てる。これはこれで素晴らしいことです。何を隠そう(隠してないですが・・・)私も、文章で生計を立てたいと思っている者のひとりです。
しかしそこには「覚悟」が必要ではないかと思うのです。覚悟がなければ、社会人としては失格です。ブロガー、アフィリエイター、ユーチューバーetc・・・いずれもそうでしょう。チャラチャラやっているように見えて、上位にいる者は「覚悟」があるのです。
放送作家で占い師のゲッターズ飯田さんは、先日フェイスブックでこんな書き込みをされていました。
「最初に簡単にできてしまう人は、後に苦しくなったり難しくなったりする。最初は苦しくて難しくても続けることで簡単にできる人は長く続けられる。これが好きということでもある」
「最初に簡単」は、やはりキツいのです。私も今は楽しいですが、いつキツくなるかはわかりません。
「苦しくても続けられる」。それが「好き」で「仕事」につながればいいのではないかと思います。