不倫報道には、「まずい給食」の対応で。
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いわゆる「まずい給食」問題には、この飽食の時代、いささか驚いてしまいました。
現代の技術を持ってすれば、「おいしく」はなくても「まずくない」程度に料理を作るなんて簡単でしょう。
落語の「時そば」で、こんなセリフが出てくる。代金をごまかそうとした町人が、まずいそば屋に当たってしまう。そこで汁をすすってひと言。
「あまいからいは別にして”渋い”っていうのはどうやって味を出すんだ!」
「まずい給食」を食べさせられた中学生は、こんな気持ちだったに違いないでしょう。
話は少しずれますが、あの残した給食をズラリと並べた写真は、ある意味「インスタ映え」しませんか? それとも「逆インスタ映え」? おいしそうな料理をきれいに撮るのもありなら、客が思わず箸を止めてしまう料理を出す店があれば、逆にインスタで人気になるのではないでしょうか? ビジネスチャンス!
閑話休題。
生徒たちは臭いものには蓋ならぬ、まずいものに蓋をしました。最近(でもないですが)多い芸能人の不倫騒動は蓋をすることで対応してはいかがでしょうか? つまり、
「見たくなければテレビのチャンネルを変えるか、消す」
ということです。私たちには「見たくなかったら消してもいい」権利が、当たり前ですが与えられています。
しかしこれだけ報道されているところを見ると、視聴率が取れるのでしょう。
ということは、視聴者は不倫が起きてくれるのを楽しみにしているフシがあるのです。
「悪いことをしたから叩く」のではなく「叩きたいから悪いことをしてくれ」と言っているようなものです。
みなさん、芸能人の不倫に本当に怒ってますか?
不倫が「まずい給食」なら、あの中学生のように、箸をつけずに、そっと蓋をすればいいのです。
次は誰か? がワイドショーのネタになるのは、「まずい、まずい」と言いながら、それでも食べ続ける愚行です(食べ物を大切に、という議論はあるでしょうが)。
みなさんは(私もそうかもしれません)思っているはずです。また北朝鮮がミサイルを飛ばしてくれないかな、また自分の住んでいるところからは遠くのところで大地震が起きてくれないかな、また地下鉄で誰かサリンをまいてくれないかな、とか。
教育評論家の尾木直樹さんはこういっていらっしゃいます。
「人間は、どうしてもグロいものに目がいってしまう」と(尾木氏のブログより)。
本当に嫌なものなら蓋をしましょう。もともとグロい世界、「まずい給食団体」の芸能界なのですから。
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